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#ウズマキ眼鏡珈琲店

ふるさとと呼べる場所

【地域に全く興味のなかった自分が、この地域のためになにかしたいと考えるようになったのは、2011年に発生した東日本大震災がきっかけでした】

それまで同じ人と毎日顔を合わせ、平凡で平和な生活をしていた自分は、突然発生した大震災と大津波により生活環境が大きく変わりました。
毎日見ず知らずの人と情報の共有、同じ目的に対して誰かと協力し合う、
そんな生活をしているうちに、他人と出会って成長することを学びます。
2013年、それまでボランティア活動や復興事業などをし、とあるきっかけで石巻市雄勝町へと足を踏み入れます。
この地域は、雄大な自然と600年以上続く石の産業・受け継がれてきた伝統芸能が残る小さな町。見渡す限り透き通った海とそこで育まれる海産物が有名な漁師町です。
今では大きく「石巻市」という括りですが市内中心部から車で45分ほど離れたところにあります。
この雄勝町へ足を踏み入れた時の衝撃は相当なもので、震災から数年経ち石巻市中心部は観光施設の再建など行われている中、雄勝中心部は
「なにもない更地」
更地にすらならずに、水の力によって曲がったガードレールが金属剥き出しのまま放置されているような、まさに手付かず状況。

その衝撃的な光景を見た自分は「雄勝地区復興応援隊」として地域の新聞作り業務に参加します。

当時、壊滅的な被害を受けた雄勝町は復旧工事の遅れや沿岸部が危険区域とされ住むことが出来ず、生まれ育った故郷を渋々離れなければならなくなった方が大勢いました。人口は激減し、通り抜けの出来ない地形である為、車や人工物の音すらしない瞬間も...。
ここで地域の内容に特化した新聞を作り、離れて暮らす雄勝の人に新聞を届けるのが仕事。
ここに残って町を守ろうとする住民や商店街の方などから、この地域の魅力を聞いたり、伝統芸能や文化に直接触れ、取材を通じて「土地を愛する人が多い地域」と感じました。
自分自身もいつのまにかこの雄勝町のファンになっており、様々な事に興味を持つようになります。

地域を知るきっかけの場所

とある住民の方が話した「故郷への思い」を聞き、自分と同じようなファンをもっと増やしたいと思い始めます。
生まれ育った場所に興味の無かった自分が、なぜ雄勝町を気になり出したのか。
その理由を考えた時、自分とは真逆の「ふるさとに対する熱量」を持った住民がいたこと。
そしてそれを見て、知る経験があったことから
「何事もまずは知ることがきっかけになる」
と強く考えるようになります。

【地域を知る・ふるさとを語れる場所をつくりたい】

観光地としてもスタートを切れず、住民も激減する中「地元で続けたい」とその場所に残り続けて商売をする商店街の方々。
復興工事が進んだら、そこに店を再建すると待ち続け、その遅れから店を閉めてしまった方。
「必ずここに帰ってくる」と涙ながらに地元を離れて、今も離れた地域で商売を続けている方。

そんな光景を見てきた自分が思ったのは
「この地域を元気にするきっかけを作りたい」
でした。

2020年5月、本設の商業施設となる「硯上の里おがつ」がオープン。
県内最後となった【復興】という名の施設が完成し、そこにお店をオープンすることになります。

ウズマキ眼鏡珈琲店


当時、住民に取材をすると「あんだどっから来たの」
と必ず聞かれるので、再度会う時は「メガネの鈴木です」と言うようにしていました。
中でも仲良く接してくれたとあるおじいちゃんから
「メガネさん」と呼ばれたこともあり、
「メガネさんのコーヒー屋」
【眼鏡珈琲店】という名前を付けました。

これまで集まれるところがなかったというこの地域で、町に対する思いや未来を語れる場所として
そして地域の価値を発信する取り組み(PR映像の配信、地元写真コンテスト、観光地や産業品の紹介)を行い、
【知るきっかけ】作りとなる活動を続けています。

これまでの活動

・喫茶店としての営業(コーヒー、ソフトクリーム)
・珈琲を学んでいた経験から自家焙煎の豆販売
・地域PR用のデジタルサイネージを導入(店内では祭りや神楽、過去の街並みの映像配信。店頭では観光スポットや地域学生の作った映像などを配信)
・施設営業時間外に夜間営業として、地域で活動するまたは思いある人たちが集まり交流する「眼鏡の集い」を開催し、新たな企画や未来の話、意見交換などを行う
・雄勝石のカケラを来店土産に配布。雄勝の石のPRを行う。
・地元産の商品の委託販売
・他事業や団体との協力
・店舗オリジナルキャラクターを制作し、雄勝の観光PRを行う
・雄勝の海をテーマにしたフォトコンテストを開催し、入賞作品は店内展示とテイクアウトカップへの印刷でPR
など

ご支援いただける方へ

2020年から飲食業として、この場所を運営しながら地域の魅力を発信する活動を行ってきましたが
自分自身の生活や店舗経営を守りながら、新たな取り組みに資金を投入するにも限度があり
「これからこうしていきたい」「このように盛り上げていきたい」
という企画や構想を、私個人で実現するまでに大きな時間を有する状況です。
個人や活動に対するご支援というと、なかなかこの地域に関わった方でないと難しいかもしれませんが
今後も「おがつ」に関わる新たな取り組みや企画を続けていこうと思っています。

ご支援いただいた方々にお返しをと考えていますが
連絡先を知る術がございません。
SNSなどからご連絡いただける場合、珈琲豆をお送りいたします。

※2024年4月1日より実店舗での営業・活動は終了しました。今後はイベント出店や地域活動に関わらせていただきます。